100%植物由来の生分解性プラスチック
弊社は素材開発などを得意とするR&D企業で、高分子素材を利用する方法を研究してまいりました。
近年、ナノ粉末の鉄粉素材が話題になっていましたが、分子レベルでの結合方法によって鉄やアルミを射出成型で生産することが可能な製品が出てきています。
実際に、鋳物成型ではなく射出成型で安全に大量生産することが可能になったポンプ用の部品や燃えない発泡スチロールの素材を製造しています。
弊社の高分子技術を応用して様々な素材を配合することで、独自性の高い生分解性プラスチックを作り出すことができます。

各社の技術 | 特徴 |
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PHBH (カネカ) 植物から採取した植物油を餌に微生物が植物油を体内でポリマーにして蓄え、微生物により抽出したポリマーを原料とする。 | ・ビニールやストロー等の半透明製品が作れる ・微生物の培養施設費が高く原価が高い。通常のプラ製品と比較して10〜20倍 |
PBS (三菱ケミカル) 植物から採取した油を糖分解(発酵)させて作るコハク酸を主原料とする。 | ・製造コストは通常のプラ製品と比較して10〜15倍 |
PLA (その他) サトウキビやトウモロコシ、ジャガイモなどに含まれるデンプンなどの植物由来のプラスチック素材。 乳酸を重合することによってできた高分子で、乳酸から作られたポリエステル素材と言える。 | ・ABS素材と比べ耐久性や耐熱性が弱い ・整形方法などで相応の工夫が必要な素材と言われている |
PLA (ウィンスター) とうもろこしの粉末や飛び粉、サトウキビのバカス、豆腐からできるオカラなど産業廃棄物を利用してポリ乳酸と混合し、独自のバインダー配合で100%植物由来の生分解性プラスチックのレシピを開発可能。 他にもセルロース化可能な産業廃棄物ならレシピ化可能であり、産業廃棄物の割合を高める事でコストを抑えることが出来る。 | ・工場を持たずにファブレスで開発してきた為、試作の都度、生産ラインをレンタルする必要がある |
PLA樹脂とコーンスターチ混合
とうもろこし粉末とPLA樹脂と木粉とをバインダーで決着させたペレットを使用した製品の分解テスト。
それぞれ2ヶ月経過後の写真です。

カカオ皮を利用した100%植物由来生分解プラスチックのペレット開発

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